既存住宅に質の高いリフォームを施し、長期使用可能な既存住宅へ改修することを長期優良住宅化リフォームといいます。
そのリフォームを推進する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」が国土交通省によって開始されました。
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」では、一定の要件を満たすリフォーム工事を行うと、国からその費用の一部が補助されます。
又、長期優良住宅化リフォームの際、既存住宅瑕疵担保保険への加入条件に沿ったリフォームを行い保険に加入することで、工事中や完成後の施工瑕疵や業者の倒産など不測の事態に備えることが出来ます。
新築住宅での長期優良住宅の認定基準には、以下の9つの性能項目があります。
1.構造躯体等の劣化対策
2.耐震性
3.維持管理・更新の容易性
4.可変性
5.高齢者等対策
6.省エネルギー対策
7.居住環境
8.住戸面積
9.維持保全計画
既存戸建住宅の長期優良住宅化リフォームの場合、1・2・3・6が補助対象となります。
(4・5は共同住宅のみ)
以下の3つの要件を満たすリフォーム工事が対象となります
インスペクションとは住宅診断のことをいいます。プロの住宅診断士により既存住宅の劣化状況を調査します。
インスペクションは各業者の「現況調査チェックシート」により行いますが、金物工法推進協議会では建物の耐震・耐久に特化した独自のチェックシート「メタルジョイント品質評価アップリフォーム」インスペクション評価基準を作成しました。
「メタルジョイント品質評価アップリフォ-ム」インスペクション評価基準では、仕上げ材を取り除き構造躯体及び下地までを調査する項目に加え、地盤沈下の調査を追加したインスペクション基準を作成ました。 又、瑕疵担保保険に加入する際の施工基準である、地盤調査及び基礎に関するチェックを含めた長期優良住宅リフォームの適合確認書を作成しました。
一定の水準を満たすリフォーム工事には、特定性能向上工事とその他の性能向上工事があります。
この中でも、必須項目である a.劣化対策 b.耐震性に関して、金物工法推進協議会では「金物工法」による耐震工事をお勧めします。